注目度上昇中の漫画、ハニワット。
試しに一話を読んでみたら、感想以前に展開が意味不明すぎてついていけないという人が多い問題作。
私は単行本八巻までの話を追っかけましたが、序盤の意味不明さが嘘のように面白い、評判通りかそれ以上の作品だという感想を抱いています。
特殊祭祀?蚩尤?主巫女?
大丈夫、追っかけていけば全部意味がつながります。
とは言っても、単行本を一巻から購入したり、時間を掛けて無料配信を追うのに抵抗がある人向けに、ハニワット用語を私なりに解説しましょう。これだけ抑えておけば最新話についていけるはずです。
ハニワット用語
埴輪土とは:超パワーを秘めた人間サイズの戦闘体。
埴輪徒とは:埴輪土のメインパイロット的存在。
ハニワットとは:埴輪土と埴輪徒を混同した民間人からつけられた、埴輪土対する俗称。
仮具土とは:埴輪徒の霊魂が乗り移って操作する埴輪土。戦闘で埴輪土が破壊されると、霊的にリンクしている埴輪徒にも四肢の欠損や致命傷などのダメージが入ってしまう。
真具土とは:土の肉体を持った埴輪徒が変身して成る埴輪土。仮具土の埴輪徒より強力な性能を有するが、蚩尤を完全に収めることができず、事態の収拾というよりも先送りしかできないという、重大な欠点を持つ。
蚩尤とは:中国神話の戦闘神が名前の元ネタ。ハニワット作中においては、人間に怒った神が受肉して具現化した存在と考えればいい。ビルを貫通するビームを打つ、刃で建物を両断する、怪力と超重量で道路を陥没させ寺の山門を粉砕するなど、ちょっと間抜けな見た目に似合わず凶悪な能力を有する。
ドグーンとは:民間人がつけた蚩尤の呼称。土偶にそっくりだから。
蚩尤収めとは:怪物退治的な意味である。あえて「収め」という言葉が使われているのは、相手が畏れ敬うべき、日本神道的な神に近い存在であるため。戦闘方法は「相撲」「剣撃」「光撃」の三種類が確認されており、戦いの方法は蚩尤が選択し、ハニワット側も戦闘方法は蚩尤の選択にあわせる。(なんという接待プレイ)
蚩尤の選択した方法以外での撃破は、蚩尤の暴走を放置する以上の大惨事を招くことが匂わされている。「自衛隊が囲んで蚩尤に集中砲火を浴びせればいいじゃん」と最初誰もが突っ込みたくなるが、政府が蚩尤の存在を把握していながらも、自衛隊の戦車や機関銃を動員しない理由はこの辺りにある。
特殊祭祀とは:蚩尤収めの神事。儀式。神事であるが故、神職が御幣をぶん回し、巫女が鈴をもって踊り、弓の弦を楽器として鳴らすと、戦闘中なのに中々シュールな絵面。弓「ビョイイイイン」巫女「シャアアアアン」
現場の警官隊に「俺たちは何を見せられているんだ」と言わしめるが、埴輪土の性能強化や蚩尤の誘導などの効果を発揮するので、彼ら無しには事態の収拾ができない。
ハニワット、買ってみてね!
ハニワットは超長期連載とアニメ化を希望している作品です。
打ち切り決定を単行本の爆売れで覆した経緯があるので、読んで面白さに気付けばあなたも沼ることお請け合い。
今後の人気次第ではマルチメディア化もあるはずなのでぜひ、最新刊からでもいいのでハニワットをお手元に!
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