fx 両建て

投資

FXの「両建て」とは、同じ通貨ペアで買い(ロング)と売り(ショート)のポジションを同時に持つことを指します。

同じものを自分で売って買うとか、プラマイ0でしょ。やる意味あんの?

とマジレスされそうですが、

例えるなら、

すぐ駆け出せる体勢で様子見しつつ、攻撃のタイミングを待ちたい場面などで有効な手段です。

FX両建てのメリット

1. リスクヘッジの役割

両建てはリスクヘッジの一環として活用できます。たとえば、長期でポジションを持ちながらも、短期的に価格が逆行するリスクを感じた場合に、その逆のポジションを持つことで、損失を一時的に限定することが可能です。

: 既にロングポジションを持っているが、短期的に相場が下がりそうだと感じた場合、その間だけショートポジションを持ち、相場が下落するリスクを減らすことができます。

2. 決済タイミングの調整

利益を確定させたいが、今の相場がさらに有利になる可能性もある場合、両建てを使うことでそのタイミングを柔軟に調整できます。たとえば、買いポジションの利益を維持しつつ、下落リスクに備えて売りポジションを持つことで、次の展開を見ながら行動が取れます。

3. スワップポイントの活用

金利差を利用したスワップポイント狙いでポジションを保有している場合、価格変動リスクを避けるために両建てを使うことができます。片方のポジションでスワップポイントを受け取り、もう片方でリスクを軽減するといった戦略です。

注意点: スワップポイントは、買いと売りのポジションで受け取る側と支払う側があるため、バランスをよく考える必要があります。

4. 税金対策

FXの利益に対する税金を抑えるために、年末などに両建てを利用するケースがあります。例えば、利益が出ているポジションを決済せずに、逆ポジションを持つことでそのまま利益を引き継ぎ、翌年以降に決済して税負担を先送りするという方法です。

5. 精神的ストレスの軽減

相場の大きな変動が予想される場合、両建てをすることで精神的な安心感を得ることができます。一方向だけのポジションを持っていると、その通貨ペアの動きに対して敏感になりがちですが、両建てすることで相場がどちらに動いても安心感を持ちやすくなります。

6. トレンド反転時の戦略として

トレンドが反転するかもしれないと感じた場合、両建てを使って転換点を見極めるための時間を稼ぐことができます。例えば、上昇トレンドが続いている最中にショートポジションを追加しておき、相場が下落に転じた時点でロングを決済することで、利益を確保しつつ反対方向への動きを狙うことが可能です。

注意点

両建てにはメリットがある一方で、注意しなければならない点もいくつかあります:

  • コスト: 両建てをすると、買いポジションと売りポジション両方でスプレッドがかかるため、取引コストが倍になります。また、スワップポイントの支払い側も発生する可能性があり、収益を圧迫することがあります。
  • 損益が増えない: 両建てをしている間、相場の動きに対して利益も損失も変動しません。そのため、チャンスを逃すリスクもあります。
  • 解消のタイミングが難しい: 両建てを解消するタイミングを見極めるのは難しく、どちらか一方のポジションを残して再び一方向へポジションを持つ際に、タイミングを誤ると損失が拡大する可能性があります。

まとめ

両建ては、リスクを抑えるための一時的な戦略や、ポジションの調整、税金対策などに有効な方法です。しかし、コストがかかり、利益を伸ばすチャンスを逃す可能性もあるため、慎重に活用する必要があります。相場の変動や自分のトレード方針に合わせて、適切に使い分けることが大切です。

僕が今狙っているのは、スワップポイントを利用して長期保有で利益を得る、いわゆる「キャリートレード」と呼ばれるやつです。この戦略には両建てが効果てきめんです。



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