サグラダ・ファミリアはその壮大な建築と未完のままの姿が注目されがちですが、裏話や噂も数多くあります。例えば、ガウディがこのプロジェクトに没頭しすぎて、最後は建築現場の小さな部屋で寝泊まりしていたという話があります。彼はついに自宅を手放し、教会の建設に全財産を捧げたとされています。
また、ガウディの死因についても、興味深いエピソードがあります。彼は1926年に路面電車に轢かれて亡くなったのですが、その時、ボロボロの服を着ていたため、誰も彼が偉大な建築家だとは気づかず、貧しいホームレスと間違われてしまったそうです。病院に運ばれたものの、対応が遅れたため命を落としたという説もあります。
さらに、サグラダ・ファミリアには「呪いの噂」もあります。一説によると、建設に反対していたカトリック教会の一部から「この建物は完成しないだろう」との呪いがかけられたとか。事実、工事はたびたび中断され、ガウディの死後も内戦や資金難で何度も建設がストップしてきました。そのため、「もしサグラダ・ファミリアが完成したら、世界が終わる」といった都市伝説も語られています。
そして、もう一つの噂として、ガウディの設計図が戦争中に焼失したため、現在の建設は彼の本来の意図とは少し違うものになっている、という話もあります。現代の建築家たちは、彼の残したわずかな資料や模型をもとに試行錯誤しながら建築を進めているそうです。
このような数々の逸話や噂を知ると、ただの観光スポットではなく、より深みのある歴史的な場所としてサグラダ・ファミリアを楽しめるかもしれません。完成すれば、世界で最も長い時間をかけて建設された教会の一つとなるわけですが、その時にどんな新たな伝説が生まれるのか、今から楽しみですね。
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