宮島 厳島神社 鹿 どこから

厳島神社といえば、水上に浮かぶ大鳥居を思い出す人が多いと思いますが、実際に行ってみると印象に残るのは意外と「歴史的建造物」よりは「鹿」のほうだったりします。境内にも参道にも港周辺にも、とにかくあちこちに鹿がいて、人のすぐそばで平然と過ごしている姿はかなり印象的です。

宮島には元々鹿がいたのですが、狩猟など人間の手により一時数が激減、その後奈良公園から移された個体をもとに、島内で数を増やした歴史があるそうです。

奈良公園産のDNAを継いでいる鹿とすれば、妙に人間への距離感が近いのは納得。

激減期から宮島のシカは無事繁殖したものの、餌が豊富で人慣れした町のほうが居心地が良かったのか、ほとんどの鹿が山へ戻らずにそのまま定着しました。だから現在の宮島では、山ではなく町の中に鹿が多いというわけです。

かわいらしい見た目と人懐っこさから、つい餌をあげたくなる気持ちは分かりますが、そこはぐっと我慢したほうがいいです。人間の食べ物は鹿の体に良くありませんし、餌をもらうのが当たり前になると、鹿の行動も少しずつ変わっていきます。

宮島の鹿は観光マスコットのように見えますが、完全野生生物としてそこにいる存在。餌やりは法律違反とされているので、ルールを破り現地の人にシカられないように注意しましょう。

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