ドカ食いダイスキ!もちづきさん 感想

日記

遅まきながら話題の「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」を読んでみました。

美味しそうな料理が並び、それを堪能する姿から食欲を刺激される、というよりは、主人公の「食べる」ことへの尋常ではない執着が描かれている点に、戦慄を覚えると同時に強く引き込まれる部分がありました。

読者が膝に矢を受けたトラウマ(健康診断の苦い記憶)を呼び起こすのか、巷では「グルメ系ホラー漫画」と評されることもあるようですが、たしかに、もちづきさんの食への執着や、一食4000キロカロリー以上という数値が連発される描写などは、これまでのグルメ漫画にはない異質な魅力があるように感じられます。

彼女の食べっぷりを見ていると、応援したくなるような気持ちと、「大丈夫かな?」という心配な気持ちが入り混じります。

いわゆる“飯テロ”のような作品ではないのに、なぜか目が離せない。それは、もちづきさんがひたすらに食事と向き合うその姿勢に、ある種の純粋さや、あるいは人生の狂気のようなものを感じるからかもしれません。

食への向き合い方というのは人それぞれで、それが極端な形で描かれていると、自分自身の食生活や、食に対する考え方をふと振り返るきっかけにもなります。

この漫画から得られるのは、一般的なグルメ漫画が与えるような「美味しい」という感覚とはまた異なる、人間の奥底にある欲求や、それとどう向き合うかという問いかけのようなものかもしれません。

ストレスと欲望に流されるままに、うら若き女性が奈落の底まで堕落していく(しかもメシを喰うだけという超合法なルートで)作品です。

主人公のもちづきさんは、ゆるふわ系で結構かわいい見た目をしているだけに、その依存症といって過言ではないドガ食い執着の痛々しさが見事に際立っています。

その点が人気の理由かもしれません。

食事以外の楽しみが乏しい現代人にとって、多くの共感と教訓を与えてくれる、深い魅力を持った作品だと感じました。



1粒に天然ゴーヤーのパワーを凝縮!
ライフィックスの糖素減

コメント

タイトルとURLをコピーしました