はちみつが白くなるのは「結晶化」が原因で、決して腐っているわけではありません。主成分であるブドウ糖が低温や空気中の水分の影響を受けて固まり、白く濁ったように見えるのです。特に冬場など気温が15℃以下になると、結晶化が起こりやすくなります。
品質にはまったく問題がなく、ヨーグルトやパンに塗ってそのまま使うことも可能です。むしろシャリっとした食感を好む人もいるほど。ただ、なめらかな状態に戻したい場合には、40~50℃のぬるま湯で湯煎するのが有効です。注意すべきは高温すぎると風味や栄養が損なわれる点。じっくりと低温で温めるのがポイントです。
ただし容器が耐熱性の低いプラスチック製の場合、直接湯煎するのは危険です。その場合はスプーンなどで耐熱ガラスや陶器の器に移し替え、そちらを湯煎する方法が安全です。また、電子レンジ対応の容器に移して10~20秒ずつ加熱するのも手ですが、必ず低出力で行いましょう。
どうしても手間をかけたくない場合は、そのまま使うのも問題ありません。温かい飲み物やトーストに塗ると自然と溶けるので、気軽に取り入れられます。今後の対策として、あらかじめ耐熱性のある容器に詰め替えておくのもおすすめです。保管の際は冷蔵庫に入れず、直射日光を避けた常温の場所に置くことで結晶化を抑えることができます。
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