多分伝説になるアニメだと言われる「メイドインアビス」
「闇を目指した連星」は原作の流れを踏襲した
オリジナルストーリーを体験できる、
今年発売予定のスイッチ、PS4対応ゲームです。
わくわくするかわいらしいデザインにより
パケ絵衝動に駆られた子供が親にねだる
↓
原作を知らん親がよく確認せず購入
↓
まさかのZ指定(18禁)で子供に渡せない
↓
やむなく親がプレイし沼る
こうしてアビスの呪いと祝福を受けるご家庭が多そうで面白い。
メイドインアビスという作品自体は人生の美学や価値観に彩を加えてくれる名作です。
親が子供の精神性をしっかりしていると判断したなら
中学生くらいの子に触れさせてもいいと思いますが、
お上はそう考えなかった模様(笑)
原作には登場しない金髪の少女と青い髪の少年がおそらくはオリジナル主人公ですが、
金髪の少女はリコの母「ライザ」に、
青い髪の少年は物語冒頭のベルチェロ孤児院生徒「ナット」に
雰囲気が似ている気がします。
リコ、レグの仲間に君も加われるよ!ということか。
さて、最も気になるのは「闇を目指した連星」というタイトル。
奈落の大穴「アビス」は深く潜るほど地上の世界と時間の流れがズレる描写が描かれており、
この現象は特殊相対性理論における時間の遅れを意識したとしか考えられない設定です。
「トップをねらえ!」の最終回を見たことある人はピンときたかも。
※宇宙の辺境で強い重力源に突入した主人公たちが、
帰還するころには地球時間と約一万年のズレを体験してしまった話。
惑星の地下深くを探っていくメイドインアビスにおいては
外国の探窟家が少し登場する程度で、
大穴の地上都市「オース」が所属する国の話どころか、
地球儀や世界地図といった類のものすらほとんど描かれません。
大穴という、惑星の限られたエリアにフォーカスした話だったのに、
いきなり登場する「連星」という単語。
唐突に宇宙を連想させるタイトルへの違和感。
実は以前、メイドインアビスに詳しい人から聞いたのですが、
主人公「リコ」がアビスの底を指すと信じている「星の羅針盤」は
本来、宇宙にある別の天体を常に指す道具であるとのこと。
アビスの底を指すのであれば「奈落の羅針盤」という名称でいいはずなのに
わざわざ「星の羅針盤」を採用している点が伏線臭いですよね。
コミックス二巻のおまけページでも星の羅針盤については
「リコは奈落の底を指していると言い張るが…」
なんて意味深な一文が加えられています。
アビスの底にはブラックホールのような
時空を捻じ曲げられる何かが待っていて、
そこを通り過ぎた先には星の羅針盤が示す「連星の大地」があるのではないか。
漫画の最終回への重要な伏線となる、
激熱ゲームタイトルなのかも。
うーん…ロマンです。
原作ファンならこのゲームのためだけにPS4買ってもいいんじゃないかと思います。
ゲームとしての作品の評価が高ければ、発売後バシバシ友人に勧めたい作品です。
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