国葬 安倍総理

賛否両論あるけど結局ほぼ実現しそうな安倍総理の国葬。

賛成しても反対してもどこかの政治思想に寄ってしまう意見しか中々出せないのが、議論を難しくさせてしまいます。

そんな国葬の是非はさておき、安倍さんは最高の死に方をしたんじゃないか?
これ、多くの人が思っていても特にメディアじゃ口に出せない感想です。

終活が注目され、孤独死や自殺といった最後が問題視されている日本社会。
「死に方」への注目度が高い国です。

大病を患い苦痛を伴いながら何年もベッドで寝た切り生活をし最期を待つ人。
身よりも収入もなく誰からも支えられない人。
老後を支えてくれる家族はいるけど、何十年も負担をかけることに負い目を感じる人。
社会に抹殺されることや、社会に復讐しようとして犯罪に走る無敵の人。

日本人の「こんな終わり方でいいのか?」は、数え始めればきりがありません。

選挙演説中といういわば「戦場の舞台」で討ち死にした形とも見て取れる安倍さんの最期。
本懐である選挙応援の効果は命と引き換えに日本全国での自民圧勝をもたらしたはずであり、また死者に対して「生前の美点」を語る風習により本人の名誉は最大限に輝いている状況です。

霊魂や死後の世界への認識が懐疑的になった時代でこそ、だからなんだ、死ねばすべて無だ。と、冷めた言葉を投げることも可能ですが、今から100年前の時代であれば稀にみる華のある最期だと思われることでしょう。

「名誉の戦死を遂げ、英霊となった」とか、「皆の心に生き続ける」的な。

人生を振り返って満足した成果を上げたと思えず、苦痛を伴う病を患い、誰かの負担になっている気で、悶々としながらも、周囲に当たり散らすしか抵抗の手段を持たないのかと感じる人は特に高齢者に結構見ます。

対して、言葉は悪いですが「ピンピンコロリ」を体現したような最期で、長くは苦しまず、世界中のいろんな人から惜しまれ、称賛され、国葬が執り行われる安倍元総理。

国民全員のかわいそう、悲しいという感情の裏に、実は「羨ましい」が隠れている気がします。

死に方についてはもっとオープンな議論がされた方が、日本人全体の幸福度を上げることにつながると信じる次第です。仮に安倍さんのそれが理想の死に方と憧れたとしても、経歴上絶対にマネはできませんが。

歴代総理任期最長者となる人間の運は常人とはかけ離れているな。これが真の上級国民というやつなのか。。。

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